#18 計画論における生活者と来訪者(2024年・年次学術講演会)

Date

2024年9月6日

Venue

東北大学川内北キャンパス講義棟C棟C401

計画論における生活者と来訪者


特別セッション 計画論における生活者と来訪者
2024年9月6日(金) 13:30 〜 14:50

座長:金子 素子(アルメック)

[IV-122]
路面ひび割れに着目したサイクルルートのネットワークレベル舗装評価
*浅田 拓海、柳澤 ひかり (国立大学法人 室蘭工業大学)
キーワード:サイクルルート、点検支援技術、XRoad、安全性、地域インフラ群再生戦略マネジメント

[IV-123]
来訪者による交通事故の実態
*鈴木 美緒 (東海大学)
キーワード:交通事故統計、観光、来訪者

[IV-124]
観光産業における防災対応:新たな役割とエビデンスに基づく支援策
*梶谷 義雄1、吉田 護2、玉置 哲也1、山口 裕通3、鈴木 祥平4、小笠原 悠5 (1. 香川大学、2. 長崎大学、3. 金沢大学、4. 東京工科大学、5. 東京都立大学)
キーワード:能登半島地震、宿泊施設、時系列推移、復旧・復興施策

[IV-125]
観光学は地域住民にどう向き合ってきたか?
*栗原 剛 (東洋大学)
キーワード:観光学、持続可能な観光、DMO、地域住民、オーバーツーリズム

[IV-126]
人流ビッグデータを用いたニッチな観光スポットの検出
*羽間 真奈実1、福田 大輔2 (1. 大成建設株式会社、2. 東京大学)
キーワード:人流ビッグデータ、観光周遊、ニッチな観光スポット、観光マーケティング、ポアソン回帰、エシェロンスキャン法


#17 災害と復興、変わりゆく“風景”の評価(2024年・全国大会研究討論会)

Date

2024年9月2日

Venue

オンライン

災害と復興、変わりゆく“風景”の評価


令和6年度土木学会全国大会・研究討論会『災害と復興、変わりゆく“風景”の評価』
(動画は後日,公開が開始されてからお知らせします.)

 

研究討論会『災害と復興、変わりゆく“風景”の評価』

概要:東日本大震災に限らず、日本では多くの災害が起き、復興への活動が続いている。そのさなか、能登半島地震が発生した。復興におけるインフラ整備は日常生活を守る防災機能にフォーカスがあたりがちだが、生活者の日々の眺めや暮らしぶりを変える影響は極めて大きい。また、被災構造物群や治水・砂防施設等が土木遺産に認定されるなど、観光資源としての側面もあり、復興により地域そのものの価値も大きく変わるといえる。いつどこで起こるかわからない災害からの復興において、風景への配慮はどれだけなされ、どのように評価されるべきなのか?

本セッションでは、被災地におけるインフラ整備の防災機能が生活への配慮に及ぼす影響や、風景としての評価、地震に限らずさまざまな災害からの復興における計画や政策の在り方について、東日本大震災での経験や、能登半島地震の復興に向けての動向とともに討論する。

討論会構成(敬称略):
1. 話題提供
長谷川 修一(香川大学)
谷下 雅義(中央大学)
片桐 由希子(金沢工業大学)
多々納 裕一(京都大学)

2. パネルディスカッション モデレーター:福田 大輔(東京大学)
パネラー:長谷川 修一(香川大学)/谷下 雅義(中央大学)/片桐 由希子(金沢工業大学)/多々納 裕一(京都大学)


#16 攻めの計画を支える制度・評価とその実践(2023年・年次学術講演会)

Date

2023年9月15日

Venue

広島大学 東広島キャンパス工学部講義棟 B114

攻めの計画を支える制度・評価とその実践


特別セッション 攻めの計画を支える制度・評価とその実践
2023年9月15日(金) 10:40 〜 12:00 IV-3 (広島大 東広島キャンパス工学部講義棟 B114)

座長:小池 淳司(神戸大学)

[IV-154] 実効性のある計画策定に向けたプロセス・組織論
*神田 佑亮1 (1. 呉工業高等専門学校)
キーワード:VUCA、ビジョン形成、土木計画、計画論、パブリックビジネス

[IV-155] 広島県地域公共交通ビジョンの策定について
*平井 健二6、柴田 益良1、藤井 剛1、渡邉 一成2、伊藤 雅3、神田 佑亮4、力石 真5 (1. 広島県地域政策局交通対策担当、2. 福山市立大学大学院都市経営学研究科、3. 広島工業大学工学部工学部環境土木工学科、4. 呉工業高等専門学校、5. 広島大学大学院先進理工系科学研究科、6. 復建調査設計株式会社)
キーワード:地域公共交通計画、ビジョン、地域・経済の共創、ベーシックインフラ、適散・適集社会

[IV-156] 中海・宍道湖8の字ネットワーク整備の期待と課題
*伊藤 高1、近藤 弘嗣1、佐藤 啓輔2 (1. 国土交通省、2. 復建調査設計株式会社)
キーワード:道路事業の価値、ビジネス展開、地域の目標値

[IV-157] バンディットアルゴリズム的思考に基づく計画プロセスに関する考察
*力石 真1 (1. 広島大学)
キーワード:VUCA、計画プロセス、バンディットアルゴリズム的思考、探索と活用、両利きの経営

[IV-158] 地域交通計画でのビジョンと運用 -自転車活用推進計画を例に
*鈴木 美緒1 (1. 東海大学)
キーワード:自転車交通、計画目標、評価手法


#15 科学的知識の不定性と土木の実践(2023年・全国大会研究討論会)

Date

2023年9月11日

Venue

オンライン

科学的知識の不定性と土木の実践


令和5年度土木学会全国大会・研究討論会『科学的知識の不定性と土木の実践』
https://youtu.be/1uSVQsIUFWA

不確実な将来に対しての計画策定,計画分野の専門家の在り方など,土木計画学研究発表会とはひと味違う講演内容となっておりますので,ぜひご覧いただければと思います.

研究討論会『科学的知識の不定性と土木の実践』

概要:土木計画の実践においては,中長期的な視座に立った政策判断が求められる.中長期の将来を事前に予見することは原理的に困難であることから,その判断はVUCA(Volatility, Uncertainty, Complexity, Ambiguity)環境下のものとならざるを得ない.現時点で持ちうる科学的知識をあますところなく活かして行われた計画策定であっても,その妥当性を不断に問い続け,必要に応じて修正を重ねる,いわば「科学的知識の不定性を念頭に置いた実践展開」が求められている.
本セッションでは,土木の実践における科学的知識の役割を改めて問い直し,その不定性について議論を深め,VUCA環境に正面から向き合った実践展開のあり方について討議する.

討論会構成(敬称略):
1. 話題提供
・藤垣裕子(東京大学)
・家田仁(政策研究大学院大学)
・多々納裕一(京都大学)
・小池淳司(神戸大学)
・大西正光(京都大学)
2. パネルディスカッション
モデレーター:多々納裕一(京都大学)
パネラー:藤垣裕子(東京大学)/家田仁(政策研究大学院大学)/
小池淳司(神戸大学)/大西正光(京都大学)


#14 VUCA 時代の土木計画学(2022年・年次学術講演会)

Date

2022年9月15日

Venue

京都大学 吉田南1号館 1共33

VUCA 時代の土木計画学


特別セッション VUCA 時代の土木計画学
2022年9月15日(木) 10:40 〜 12:00 IV-3 (吉田南1号館 1共33)

座長:兵藤 哲朗(東京海洋大学)

[IV-66] 経済モデルから定義される国難級災害
*小池 淳司1 (1. 神戸大学大学院工学研究科)
キーワード:国難級災害、経済的被害、DSCGEモデル

[IV-67] VUCA時代の土木計画学についての試論
*瀬谷 創1 (1. 神戸大学)
キーワード:VUCA、インフラ投資、共通シナリオ、p値、個別効果

[IV-68] 空間経済モデルを用いた計量分析
*高山 雄貴1 (1. 金沢大学)
キーワード:空間経済学、反実仮想実験

[IV-69] VUCA時代の土木計画学における「無知」とのつきあい方
*羽鳥 剛史1 (1. 愛媛大学)
キーワード:VUCA、土木計画論、無知、buzz

[IV-70] VUCA時代における土木計画学への視座を得るための一考察
*力石 真1、伊地知 恭右2 (1. 広島大学、2. (一社)北海道開発技術センター)
キーワード:VUCA、守破離、集団的知性、ビジョン、土木計画学

[IV-71] 英国の社会資本整備計画に関する一考察
*佐藤 啓輔1 (1. 復建調査設計株式会社)
キーワード:社会資本整備計画、英国、事業評価

[IV-72] 都市整備へのアジャイルアプローチの適用〜栃木県小山市の事例〜
*淺見 知秀1,2 (1. 小山市、2. 筑波大学システム情報工学研究群)
キーワード:アジャイル、都市整備、公共空間活用、ウォーカブル、公共交通利用促進

[IV-73] 先を見通せない時代にビジョンを描ける社会の実現に向けて
*神田 佑亮1 (1. 呉工業高等専門学校)
キーワード:VUCA、土木計画、ビジョン形成、新規事業、パブリックビジネス


#13 VUCA 時代の土木計画学(2022年・全国大会研究討論会)

Date

2022年9月15日

Venue

京都大学 吉田南1号館 1共33

VUCA 時代の土木計画学


研究討論会「VUCA時代の土木計画学」

オーガナイザー:小池淳司
1. 変動性 [volatility]と統計学(神戸大学大学院・瀬谷創)
2. 不確実性 [Uncertainty]と土木計画学(京都大学防災研究所・大西正光)
3. 複雑性 [Complexity]とモデル分析(広島大学大学院・力石真)
4. 曖昧性 [Ambiguity]と計画論(神戸大学大学院・小池淳司)
5. VUCA時代の土木計画学への期待(北海道開発技術センター・伊地知恭右)

動画はこちら:
[前半] https://youtu.be/Rrm7i3ki2_Y
[後半] https://youtu.be/R3q7kNH34mY


#12 土木計画学における政策と実践(2021年・年次学術講演会)

Date

2021年9月9日

Venue

オンライン

土木計画学における政策と実践


土木計画学における政策と実践I
2021年9月9日(木) 09:30 〜 10:50 IV-1 (Room15)

座長:小池 淳司(神戸大学)

[IV-01] 公共財としてではない社会基盤の価値
〇小池 淳司1 (1.神戸大学大学院工学研究科)
キーワード:社会基盤、価値、評価手法

[IV-02] 土木計画は人間の愚かさにどう向き合うのか
〇田中 皓介1 (1.東京理科大学)
キーワード:IoT、Society5.0、人工知能、スマートシティ、行動変容

[IV-03] 建設コンサルタントの実務経験を通した実践知に関する一考察
〇松本 浩和1、岡 英紀2、近藤 和宏3 (1.地域未来研究所、2.計量計画研究所、3.ライテック)
キーワード:土木計画、実践、建設コンサルタント、知の共有化

[IV-04] 東京都市圏物資流動調査の『実践力』
〇兵藤 哲朗1 (1.東京海洋大学)
キーワード:東京都市圏物資流動調査、物流拠点、実践

土木計画学における政策と実践Ⅱ
2021年9月9日(木) 11:10 〜 12:30 IV-1 (Room15)

座長:藤井 聡(京都大学)

[IV-05] 土木学会論文集D4(土木計画学:政策と実践)創刊に向けて
〇藤原 章正1 (1.広島大学)
キーワード:土木計画、実践的研究、土木計画学の両義性

[IV-06] モビリティやまちの改善における実践議論の必要性〜理想と現実のギャップを埋める〜
〇神田 佑亮1 (1.呉工業高等専門学校)
キーワード:土木計画実践、条件不利環境、政策マネジメント

[IV-07] 「実」から見た「学」
〇原 文宏1、伊地知 恭右1 (1.一般社団法人北海道開発技術センター)
キーワード:実務、学、物語


#11 土木における実践の学(2020年・年次学術講演会)

Date

2020年9月9日

Venue

オンライン

土木における実践の学


2020年9月9日 第IV部門

土木における実践の学
座長:藤井 聡(京都大学)

[IV-54] 効率性と公平性の視点からの地域交通の性能とサービスの定義と運用の検討―大野城市コミュニティバス「まどか号」の例から―
〇松永 千晶1 (1.福岡女子大学)
キーワード:インフラ政策学、地域交通、公平性、効率性
本稿は,大野城市のコミュニティバス「まどか号」の見直し事例紹介を通じて、「地域交通の効率性と公平性を決める性能・サービスとは何か?」,「効率性と公平性を満たす地域交通サービスの最適化の方法とは?」という問いに対し,地域交通サービスを対象とし,「効率性と公平性を満たすサービスのあり方の検討」を目的としたものである.その上で,交通工学,交通計画学さらに厚生経済学や公共経済学の観点からその性能・サービスと効果を定義した上で,定量化を試みる必要性を述べたものである.

[IV-55] 利用者視点の多様性に着目した交通空間設計の実践における新たな課題
〇稲垣 具志1、秋山 哲男1 (1.中央大学)
キーワード:土木における実践の学、空間設計、利用者の多様性、道路設計、空港、ユニバーサルデザイン
公共の交通空間を設計するには空間の利用者の多様性にいかに対応することができるかが重要となる。特に移動に配慮が必要となる高齢者、障害者等を含めたすべての利用者の安全と円滑を確保するためには、設計者はそれぞれの立場における問題点やニーズをとらえ、総合的に一つの公共空間をつくることが求められる。本稿では道路空間、公共交通空間における具体例を示しながら、今後の道路空間設計における実践上の課題について示す。

[IV-56] 地域観光政策の現状と課題
〇栗原 剛1 (1.東洋大学)
キーワード:観光政策、地域観光、DMO
本稿では,インフラ政策学の研究対象のひとつである地域観光政策をとりあげ,わが国の地域で取り組まれている地域観光政策の現状と課題を整理し,今後の地域観光政策のあり方に対して問題提起することを目的とする.現状では観光政策をおこなうことで地域にどのような効果が期待されるのかを十分に検討されているとは言い難く,その点に地域観光政策の課題があると考えられる.現在,DMOには必須KPI以外のKPI設定は任意となっているが,その制度がDMOの観光政策立案・評価とミスリードしている恐れがある.そこで,観光施策一つ一つに対応するKPIを独自で設定することを求めることが有効であると考えられる.

[IV-57] 地域公共交通分野の「実践知」と対話プラットフォームの形成
〇吉田 樹1 (1.福島大学)
キーワード:地域公共交通、実践知、対話プラットフォーム
地域の交通課題を解決する手法は,場所に応じて編集しなおすことが求められ,既往の研究成果や計画技法を「そのまま」適用させることが難しく,実践に基づく研究成果が個別事例の報告に止まるケースも見られる。一方,典型的な被規制産業である地域公共交通分野は,ステークホルダーが参画する法定協議会制度が確立されており,ローカルな取り組みから「実践知」を形成することで,国全体の政策にインパクトを与え,より佳い社会に向けた漸次的な改善に寄与することも期待される。本稿は,地域公共交通に関わるローカルな取り組み事例から「実践知」とステークホルダーとの対話プラットフォームを形成するために求められる観点を検討する。

[IV-58] 実務者の視点から、土木計画学・インフラ政策学を考える
〇白水 靖郎1 (1.中央復建コンサルタンツ株式会社)
キーワード:土木計画学・インフラ政策学
土木計画・インフラ政策の実務において,定量的評価は必要条件ではあるものの十分条件ではない.また,精緻なモデル理論よりも,前提条件の考え方や勘と経験に根ざした評価が重要になるケースも多い.本稿では,建設コンサルタントという筆者の実務経験に基づき,これからの時代に求められる「土木計画学・インフラ政策学」の意義とあり方について意見を述べたい.

[IV-59] 大規模自然災害後の交通サービスマネジメントに関する実践的考察 〜平成30年7月豪雨の広島〜呉間の交通マネジメントの実践から〜
〇神田 佑亮1 (1.呉工業高等専門学校)
キーワード:大規模自然災害、交通需要マネジメント、災害時BRT、リスクマネジメント
平成30年7月の西日本豪雨災害は,広い範囲で同時に発生した土砂洪水氾濫により深刻な被害をもたらした.広島都市圏では,高速道路を含む幹線道路や鉄道が各地で寸断した.筆者らは,交通関係行政機関や公共交通事業者と連携し,全国初の「災害時BRT」をはじめとした,速達性・信頼性の高い発災後の公共交通サービスの確保をはじめとした交通マネジメントに主体的に携わった.本報告では,特に施策展開や施策展開の判断等の実践の経験から,今後の大規模自然災害後の交通障害への対応に備え,交通サービス確保に向けたマネジメントのあり方について述べる.


#10 土木と教養(2020年・年次学術講演会)

Date

2020年9月9日

Venue

オンライン

土木と教養


第IV部門 2020年9月9日

土木と教養
座長:小池 淳司(神戸大学)

[IV-60] 土木計画における数理モデル学習と教養
〇田中 皓介1 (1.東京理科大学)
キーワード:効用最大化、合理的選択理論、プライミング効果
土木計画学が目指すものは,インフラ整備を通したより善き社会の実現に資することであろう.整備するインフラが過大ないしは過小なものにならぬよう,事前にモデルによる予測を行うのであり,これまでこの分野で積み重ねられてきた費用便益分析や効用最大化理論に基づく離散選択モデルといった技術はそのための強力なツールである.そうしたツールに頼るか否かにかかわらず,適切な価値判断ができるということこそ教養である.ただし,人間の価値が単一の指標に還元することのできない複雑なものである以上,過度に単純化した価値判断は教養とはいえない.本稿は大学講義による数理モデル学習が,教養に及ぼす影響を考察するものである.

[IV-61] 教養と土木の関係性及び教養の獲得方法としての漫画に関する一考察
〇松本 浩和1 (1.株式会社地域未来研究所)
キーワード:教養、土木計画、メディア、漫画
本研究では、教養と土木の関係性について論じ、土木に関連した教養の獲得方法の考察を通じて、よりよい土木のあり方に資する知見を得ることを目的としている。様々な文献における教養の定義を整理し単なる知識ではない教養が示す広範な概念を整理するとともに、土木と教養との関係性を論じる。また教養獲得のために想定される手法と教養を獲得する対象について整理し、その一手法としての漫画の活用可能性について具体例を通して考察する。

[IV-62] 土木計画学における事実と価値
〇泊 尚志1 (1.東北工業大学)
キーワード:政策学、意思決定、事実、価値
本稿は,「土木計画・学」を改めて「政策学」の領域として捉える1)という議論に際して,この領域で求められる各種の「解」に相当するものが,事実と価値の観点からどのように理解されるべきものかという非常に基礎的なかついわば当然の議論について改めて取り上げることにより,講演時に二,三の簡単な論点を提示することをねらいとしたものである.本稿のタイトルが,その内容に対して非常に大風呂敷を広げたものになっているばかりか雑駁な内容となっているが,セッション参加者および読み手の皆様にご容赦いただきたい.

[IV-63] 教養の本質は「多様な人生経験」であり、「インフラ政策」において絶対的に不可欠である。
〇藤井 聡1 (1.京都大学大学院)
キーワード:教養、土木計画学、インフラ政策学、可能態、実現態
教養とは、単なる知識とは異なるものであり、教え養われ獲得されたものを意味する。したがって、その習得は単に学校教育だけで身につくものではなく、ありとあらゆる経験を通して獲得されるものである。そして、こうした経験があって始めて、他者の気持ちや思いを推し量ることが可能となる。したがって、道路や港湾、堤防などの我々の社会の基礎的なインフラを、その上で暮らす人々の気持ちや幸福を慮りながら作り上げていく、インフラ政策を展開するにおいて、そうした教養が必要非可決となる。さもなければ、そのインフラによって人々の暮らしや幸福が如何に変化するかを何ら理解できなくなるからである。


#9 日本経済と土木(2020年・全国大会研究討論会)

Date

2020年9月8日

Venue

オンライン

日本経済と土木


タイトル:日本経済と土木

・主題
社会資本整備に代表される公共事業のマクロ経済への影響を改めて議論し,特に,失われた20年以降のデフレ状況下におけるフロー効果・ストック効果の役割,さらに,税制・国債発行などの財政政策の関係から,より実践的な視点と、MMT等の最新の経済学の視点から,日本経済における土木の役割を改めて討議する.

・座長
藤原章正(広島大学大学院国際協力研究科教授)

・話題提供者
藤井聡(京都大学大学院工学研究科教授)
柴山圭太(京都大学大学院人間・環境学研究科准教授)
小池淳司(神戸大学大学院工学研究科教授)
田村秀男(産経新聞特別記者)


#8 土木計画学とダイバーシティ(2019年・年次学術講演会)

Date

2019年9月14日

Venue

香川大学幸町キャンパス 幸町北4号館 432講義室

土木計画学とダイバーシティ


土木計画学とダイバーシティ
2019年9月4日(水) 08:40 〜 10:10 IV-2 (幸町北4号館 432講義室)

座長:佐々木 葉(早稲田大学)
[IV-60] 計画の仕事におけるダイバーシティとは —ニューヨークの状況をもとに考えるー
*佐々木 葉1 (1. 早稲田大学)
キーワード:ダイバーシティ、都市地域計画、働き方、キャリアデザイン、ニューヨーク
都市・地域計画分野の仕事におけるダイバーシティについて、その意義と概念の整理を、ニューヨークにおけるヒアリング調査をもとに行った。ヒアリングはPratt Institute の教授からアメリカにおけるプランニングの専門性の特徴、就職状況などについて、またNY市に勤務しており、American Plannning Associationにおけるダイバーシティ委員会の活動を行っている若手にその活動と自身のキャリアデザインについて行った。これらを元に、計画というそもそも多様で複雑な社会を相手にした思考と実践には,単に属性のダイバーシティのみでなく,多義的なそれが重要という結論を得た

[IV-61] 旅行時間価値とダイバーシティ
*藤原 章正1 (1. 広島大学大学院国際協力研究科)
キーワード:ダイバーシティ、自己−他者−公共世界、多次元的計画
中山間地域に運行する貨客混載サービスの旅行時間価値を事例として取り上げ,「自己−他者−公共世界」観にもとづいて、土木計画におけるダイバーシティの意味の再考察を試みる。

[IV-62] 新たな時代に対応した土木計画学の役割 -多様化する社会ニーズに対応したダイバーシティ・マネジメント-
*毛利 雄一1 (1. 一般財団法人計量計画研究所)
キーワード:土木計画学、ダイバーシティ、Society5.0
高齢者問題,地域格差問題,エネルギー・環境問題等々の様々な国土,地域,都市の社会課題も顕在化され,一人一人の嗜好と行動の結果である個人の幸福と社会全体の福利との調和的な関係が維持される政策展開や制度設計が必要とされる.土木計画学は,この個人と社会の調和を図り,より善い社会へ導くための学問としての役割は大きい.本論文では,これらの状況を踏まえ,今後の新たな時代に対応した土木計画学の役割について,多様化する社会ニーズに対応したダイバーシティ・マネジメントという視点から論じることとする.

[IV-63] ダイバーシティの反面教師
*谷口 綾子1 (1. 国立大学法人 筑波大学)
キーワード:ダイバーシティ
本稿の目的は,土木計画学研究に携わる方々に「ダイバーシティとは何か」という答えのない問の解をご検討いただくにあたり,陥ってはいけない反面教師となり得る事例を二つ,何が正解かわからない事例を一つ紹介し,そうならないための打開策を検討することである.具体的には,筆者が体験した三つのエピソードを紹介し,それらへの対処を検討することを通じて,土木計画学のダイバーシティを考える一助としたい.

[IV-64] 移動制約者の社会活躍を担保する道路デザインに向けた課題 ―生活道路における視覚障害者の歩行誘導の視点から―
*稲垣 具志1 (1. 日本大学)
キーワード:ダイバーシティと土木計画、視覚障害者、生活道路、歩行誘導、交通安全
都市における社会活動の多くの場面において安全で円滑な移動が保障されることは,きわめて基本的で重要な視点である.昨今議論が盛んなダイバーシティ推進に関する取り組みの中では,多方面において高齢者や障害者をはじめとした移動制約者が社会で活躍するための社会環境をつくることが求められている.本稿では,整備に関して様々な制約の強い生活道路における視覚障害者の歩行を取り上げ,交通安全施設等の路面表示のユニバーサルな活用方法について言及し,道路デザインにおけるダイバーシティの課題を考察する.

[IV-65] ESGの視点からみた建設・運輸業界におけるダイバーシティの現状と課題
*松永 千晶1 (1. 九州大学大学院)
キーワード:ダイバーシティ、土木計画、ESG、企業価値、持続可能性、サステナブル投資
我が国でも建設・運輸関連業界のみならずあらゆる業界において,ダイバーシティへの取り組みが重要視されている.ダイバーシティとは社会的背景から生じる必然ではなく,企業戦略として考えるという意識チェンジが必要とされている.一方で,企業価値を高める戦略にとって昨今注目を集めるのが,企業の持続可能性の評価指標として注目されるESGに対する取り組みや,それに基づくESG投資(責任投資,サステナブル投資とも言う)である.以上より本稿では,BloombergのESG情報開示スコアを用いて土木計画とダイバーシティの問題,特に建設・運輸関連企業における現状と課題について述べるものである.


#7 土木と観光 in 北海道(2018年・年次学術講演会)

Date

2018年8月29日

Venue

北海道大学札幌キャンパス 情報科学研究棟 A13教室

土木と観光 in 北海道


平成30年度土木学会全国大会研究討論会

土木と観光 in 北海道

概要

大会:平成30年度土木学会全国大会

場所:北海道大学札幌キャンパス 情報科学研究棟 A13教室
日程:2018年8月29日(水)13:00-15:00
プログラム
  • 開会・趣旨説明:太田恒平(トラフィックブレイン 代表取締役社長)
  • 話題提供1)観光ビッグデータ分析
    太田恒平
  • 話題提供2)鉄道
    後藤靖子(九州旅客鉄道 取締役監査等委員)
  • 話題提供3)北海道のモビリティ・地域づくり
    原文宏(北海道開発技術センター 理事)
  • 話題提供4)観光、交通の学識
    清水哲夫(首都大学東京 都市環境科学研究科観光科学域 教授)
  • 討論
  • 閉会挨拶

講演内容紹介

太田恒平(座長 トラフィックブレイン 代表取締役社長)

経路検索データ、訪日外国人の移動履歴データを用いた、地方創生・交通事業のための観光分析の事例や、公共交通オープンデータ整備の経験に基づく問題提起を行います。

後藤靖子(九州旅客鉄道 取締役監査等委員)新幹線による観光需要喚起、「ななつ星」などそれ自体が目的になるような観光列車など、九州における交通と観光の共栄についてご講演いただきます。

原文宏(北海道開発技術センター )シーニックバイウェイ・サイクルツーリズム・インフラツーリズムなど観光資源としての道路・土木と、北海道ならではの話題についてご講演いただきます。

清水哲夫(首都大学東京 都市環境科学研究科観光科学域 教授)

交通と観光の両分野にまたがる研究からの知見、観光統計データ整備の必要性や課題等についてご講演いただきます。


#6 DIVERSITYの視点から見直そう:土木計画学における研究と教育(2017年・年次学術講演会)

Date

2017年9月11日

Venue

九州大学伊都キャンパス センター2号館2203

DIVERSITYの視点から見直そう:土木計画学における研究と教育


平成29年度土木学会全国大会 研究討論会 <九州大学>

題目:「DIVERSITYの視点から見直そう:土木計画学における研究と教育」
   ”Rethinking infrastructure planning: Diversity in research and education”
主催: 土木計画学研究委員
共催: ダイバーシティ推進委員
概要: 土木計画学委員では研究発表でも外国人、女性の割合が増え、国際セミナー等を通じた国際的な活動も進めている。しかし、女性、外国人はまだ少数派であり、ロールモデルが少ないのが現状である。本討論では、外国人として、海外研究経験を持つ日本人として、女性として、あるいはそれら複数の立場から土木計画学や関連分野の研究に携わる先生方を登壇者に迎え、土木分野の研究と教育について議論する。外国人あるいは女性として研究教育に求められる姿勢とそれに対するお考え、キャリアパスの不足や人材の流動性の拡大等の課題や、今後の土木計画学やその国際化に向けたご期待についてお話を伺い、フロアの聴講者と率直な意見交換を行う。

※ 言語:日本語(一部英語可)

座長: Giancarlos Troncoso Parady(東京大学)、中道 久美子(東京工業大学)

プログラム:
・趣旨説明: Giancarlos Troncoso Parady(東京大学)、中道 久美子(東京工業大学)
話題提供者:
藤原 章正(広島大学)/留学生指導・途上国研究経験が豊富な教員から見た教育・研究
Jan-Dirk Schmocker(京都大学)/外国人から見た土木計画学における研究・教育
谷口 綾子(筑波大学)/女性から見た土木計画学における教育・研究
村山 顕人(東京大学)/異分野から見た国際研究・教育
松尾 美和(神戸大学)/海外研究経験のある女性から見た研究・教育
Wisetjindawat Wisinee(名古屋工業大学)/女性外国人から見た研究教育
挨拶: 屋井鉄雄(東京工業大学/EASTS長)

日時:2017年9月11日(月) 13:00~15:00(大1日目)
場所:九州大学伊都キャンパス センター2号館2203(福岡市西区元岡744)
http://www.jsce.or.jp/taikai2017/access/index.html


#5 復興と土木:対話できる社会基盤と新たな国土デザインを考える(2015年・年次学術講演会)

Date

2015年9月18日

Venue

岡山大学 津島キャンパス 文法経講義棟 12番講義室(会場名:V-3)

#5 復興と土木:対話できる社会基盤と新たな国土デザインを考える


平成27年度土木学会全国大会 研究討論会 <岡山大学>

題目:復興と土木:対話できる社会基盤と新たな国土デザインを考える
(土木計画学研究委員会・海岸工学委員会)

概要:海岸工学と社会基盤計画の視点から,東日本大震災における工学と土木の専門家の様々な学会活動を振り返った上で,特に地域社会と社会基盤の対話について海岸工学と土木計画の視点から考えたい.さらに防潮堤と地域の関係に着目し,防潮堤の高さの見直しから,海岸施設と地域環境の保全の実情やランドスケープデザインまで,新たな国土デザインの方向性を議論する.

座 長:
羽藤 英二(東京大学大学院工学系研究科教授)
話題提供者:
磯部 雅彦(土木学会前会長)
佐藤 慎司(海岸工学委員長)
家田 仁 (東大・政策研究大学院大学教授)
石川 幹子(中央大学教授)

日時: 9月18日(金) 16:20~18:20

場所: 岡山大学 津島キャンパス
文法経講義棟 12番講義室(会場名:V-3)


#4 都市再生と地下空間 -期待と展望-(2013年・年次学術講演会)

Date

2013年9月4日

Venue

日本大学生産工学部津田沼キャンパス 37号館605教室(会場名:V-4)

#4 都市再生と地下空間 -期待と展望-


平成25年度土木学会全国大会 研究討論会 <日本大学>

題目:都市再生と地下空間 -期待と展望-
(地下空間研究委員会・土木計画学研究委員会)

概要:高密度化する都市において、地下空間??残された貴重な空間て?あり、そ??活用??都市??再生においても重要な役割??果たしている。本討論会て???、各地??都市再生フ?ロシ?ェクトにおける地下街??事例を 紹介しつつ、地上空間と??連携、鉄道駅なと?インフラと??関係、快適な移動??ため??アメニティ??確保、災害時??避難行動なと?、多様な視点から地下空間へ??期待を述へ?ていたた?く。それらをもとに、今後?? 展望について総合的な議論を展開するも??のて?ある。

座 長:
渡邉 浩司 東日本旅客鉄道(株)ターミナル計画部担当部長
話題提供者:
岩倉 成志 芝浦工業大学工学部教授
粕谷 太郎 都市地下空間活用研究会主任研究員
羽藤 英二 東京大学大学院
和氣 典二 神奈川大学客員教授

日時: 9月4日(水) 16:15-18:15

場所: 日本大学生産工学部津田沼キャンパス
37号館605教室(会場名:V-4)


#3 モビリティ首都を目指すグレーターナゴヤのインフラ整備とITS(2012年・年次学術講演会)

Date

2012年9月7日

Venue

名古屋大学 東山キャンパス 工学部(工学研究科)3号館 3-321(会場名:Ⅳ-1)

モビリティ首都を目指すグレーターナゴヤのインフラ整備とITS


平成24年度土木学会全国大会 研究討論会 <名古屋大学>

題目:モビリティ首都を目指すグレーターナゴヤのインフラ整備とITS
(土木計画学研究委員会)

概要:交通の要衝であり、自動車関連産業が集積している名古屋大都市圏(グレーターナゴヤ)は、先進的モビリティの研究開発から社会実装までを世界に先駆けて行う「モビリティ首都」を目指そうとしている。本討論会では、グレーターナゴヤにおける、運輸・交通、エネルギー、環境、防災、福祉、まちづくり、経済活性化などの課題解決を念頭に、交通インフラ、情報通信インフラ、車両、デバイス、制度などのあり方と、「モビリティ首都」の考え方について議論を行う。

パネリスト:
・天野 肇 (ITS Japan 専務理事)
・菊地 春海 (国土交通省 中部地方整備局道路部長)
・杉浦 孝明 (三菱総合研究所)
・中村 英樹 (名古屋大学)
・森川 高行 (名古屋大学) <コーディネータ>

日時: 9月7日(金) 12:40~14:40

場所: 名古屋大学 東山キャンパス
工学部(工学研究科)3号館 3-321(会場名:Ⅳ-1)
http://www.jsce.or.jp/taikai2012/guidance.html#campus

参加費: 無料(会場に直接お越しください)


#2 リスク評価に基づく道路ネットワークの耐震設計法を目指して(2011年・年次学術講演会)

Date

2011年9月7日

Venue

愛媛大学 共通教育講義棟 講21

リスク評価に基づく道路ネットワークの耐震設計法を目指して


平成23年度土木学会全国大会 研究討論会 <愛媛大学>

題目:リスク評価に基づく道路ネットワークの耐震設計法を目指して
(土木計画学委員会・地震工学委員会)

土木計画学委員会と地震工学委員会の合同設置の共同研究小委員会「リスク評価に基づく道路構造物・道路ネットワークの耐震設計研究小委員会」では、道路ネットワークの各リンクの耐震性能の設計と、リンクの要求性能を所与とした場合の個別道路構造物の耐震設計とからなる2段階の耐震設計法の体系の確立が必要であるとの認識のもとで、共同研究を進めてきた。本討論会では、リスク評価に基づいて道路ネットワークの耐震設計法を構成する際の主要な論点を整理するとともに、道路構造物および道路ネットワークの新しい耐震設計法の確立を目指して、総合的な議論を行うこととする。

座長
多々納裕一 京都大学防災研究所
澤田 純男 京都大学防災研究所
話題提供者(予定)
澤田 純男 京都大学防災研究所
中村 晋  日本大学
酒井 久和 広島工業大学
奥村 誠  東北大学東北アジア研究センター
朝倉 康夫 東京工業大学大学院工学研究科

日時:平成23年9月7日(水) 16:15-18:15
会場:共通教育講義棟 講21


#1 環境負荷指標がまちづくりを変える(2010年・年次学術講演会)

Date

2010年9月1日

Venue

北海道大学 Ⅳ-3会場 高等教育E310

#1 環境負荷指標がまちづくりを変える


平成22年度土木学会全国大会 研究討論会 <北海道大学>

題目:環境負荷指標がまちづくりを変える
(土木計画学委員会)

今後の社会資本整備やまちづくりを進めていく上で、環境や低炭素化に対する配慮は避けて通れなくなっているが、まだ明確で簡便な判断根拠が準備されていない状況にある。かつて費用便益分析がプロジェクト評価に導入されたように、説明責任が果たせるような形でまちづくりに環境配慮を科学的に取り入れていくことが求められている。本討論会では現在様々な形で計画分野において大学や国の研究機関で考究が進められている環境負荷指標を配慮したまちづくりに関する新しい取り組みをラインアップする。それぞれの特性を吟味するとともに今後の土木計画の方向性について、その展開可能性と課題について幅広い議論を行う。

座長
石田 東生 筑波大学大学院システム情報工学研究科
話題提供者
曽根 真理 国土交通省 国土技術政策総合研究所環境研究部 道路環境研究室 室長
山口 信逸 清水建設 開発計画本部 地域計画部 部長
渡邉 浩司 国土交通省 都市・地域整備局 都市計画課 都市計画調査室 室長
谷口  守 筑波大学大学院システム情報工学研究科 教授

日時:平成22年9月1日(水) 16:15-18:15
会場:Ⅳ-3会場 高等教育E310