Date

2016年9月26日

Venue

東京大学弥生講堂一条ホール

土木計画学50周年記念シンポジウム「土木計画学の未来 〜理論に基づく実践、現場に根ざした理論〜」


土木計画学50周年記念シンポジウム
土木計画学の未来 〜理論に基づく実践、現場に根ざした理論〜

シンポジウム資料集 PDF

土木計画学研究委員会は、「土木技術者の活動範囲において、土木に関する計画の分野がきわめて重要なる事態に鑑み、土木計画のあるべき姿、その問題点を検討し、あわせて計画に関する調査、研究を行うこと」を目的として昭和41(1966)年に設立され、今日に至っています。以降、社会基盤整備とその需要予測や費用便益分析、景観デザイン、まちづくりとその合意形成に関する活動等の幅広い分野において、理念や方法・手順の研究とその社会実装としての実践を行ってきました。今年は土木計画学研究委員会かが設立されてから50周年となる記念すべき節目となる年です。

そこで、土木計画学50周年を記念し、土木計画学の未来を考える50周年記念シンポジウムを開催致します。開催にあたって、土木計画学50周年記念事業実行委員会(委員長:桑原雅夫、副委員長:久保田尚)を設立し、「土木計画学の未来~理論に基づく実践、現場に根ざした理論~」をテーマとして、土木計画学の理論と実践のかたちを辿り、語り合い、描くことで、土木計画学のこれからを皆様とともに考える機会とします。第1部では、長年にわたって日本の土木計画学と関わりの深いマサチューセッツ工科大学のBen-Akiva教授を基調講演にお迎えし、これまでの土木計画学の成果や社会の中で果たしてきた役割を辿ります。第2部では、土木計画学やその関連分野において研究と実践の第一線で活躍されてきた先生方から、優れた実践・研究を下支えしてきた実践哲学について語って頂きます。第3部では、土木計画学の若手研究者が中心となって、理論に基づく実践と現場に根ざした理論の両輪を実現する土木計画学の未来を描きます。土木計画学の今日的課題と各研究者のもつ問題意識を共有し、これからの土木計画学が向かうべき方向性とそのためのアクションについて、フロアとともに議論します。是非ご参加ください。

日時・会場日 時: 2016年9月26日(月)10:00~18:00 ※終了後、懇親会
会 場: 東京大学弥生講堂一条ホール
     (東京都文京区弥生1-1-1 東京大学農学部内 http://www.a.u-tokyo.ac.jp/yayoi/map.html
参加費: 無料  (懇親会 5,000円)
定 員: 300名(事前予約者優先)
申 込: 土木学会HPより http://www.jsce.or.jp/event/active/information.asp
     ※申込フォームの通信欄に懇親会出欠予定をご記入ください。
主 催: 土木計画学研究委員会
     土木計画学50周年記念事業実行委員会

 

プログラム

第1部:「辿る」

1984年の土木学会論文集において招待論文を寄せられるなど、長年にわたって日本の土木計画学と関わりの深いマサチューセッツ工科大学のBen-Akiva教授を基調講演にお迎えし、土木学会の100年ビジョンとの関連性や社会の中での土木計画学の役割・期待などについて議論することで、これまでの土木計画学の成果や社会の中で果たしてきた役割を辿ります。

10:00~10:05 開会の辞 桑原雅夫(東北大教授、土木計画学50周年記念事業委員長)
10:05〜10:10 挨拶 田代民治(土木学会会長)
10:10~10:50 基調講演:リサーチと実践 Moshe Ben-Akiva (MIT教授)
10:50〜11:20 これまでの土木計画学-土木学会100周年を超えて- 屋井鉄雄(東京工業大教授)
11:30〜12:15 社会の中での土木計画学のあり方
パネルディスカッション司会:久保田尚(埼玉大教授)
パネリスト:森昌文(国土交通省技監)
中井雅彦 (JR 東日本 常務取締役)

        藤井聡(京都大教授)

第2部:「語らう」

これまで土木計画学やその関連分野において、研究と実践の第一線で活躍されてきた先生方から優れた実践・研究を下支えしてきた実践哲学について語って頂きます。
4名の先生方の講演の中から、土木計画学のこれからを描くための輪郭を浮かび上がらせます。

13:30〜13:55 土木計画学の成果と課題 森地茂(政策研究大学院大教授)
13:55〜14:20 戦略的まちづくりの時代 内藤廣(建築家・東京大名誉教授)
14:30〜14:55 土木計画学を取り巻く環境と未来 小林潔司(京都大教授)
14:55〜15:20 国際的視点と実践・リサーチ 藤野陽三(横浜国立大上席特別教授)

第3部:「描く」

土木計画学の若手研究者が中心となって、理論に基づく実践と現場に根ざした理論の両輪を実現する土木計画学の未来を描きます。土木計画学の今日的課題と各研究者がもつ問題意識を共有するために、各研究者のこれまで/これからの研究を土木計画学の理論と実践の1つのかたちとして位置付け、これからの理論と実践の研究スタイルを模索します。そして、これからの土木計画学が向かうべき方向性とそのためのアクションについて、パネルディスカッションの中でフロアとともに議論します。

企画:若手特命チーム (塚井誠人(広島大准教授)・大西正光(京都大准教授)・
山口敬太(京都大助教)・原祐輔(東北大助教))

15:40〜15:50 本セッションの企画意図と土木計画学の現状認識 若手特命チーム
15:50〜16:05 理論-実践の両輪を目指して 力石真(広島大特任准教授)
16:05〜16:20 理論-実践の両輪を目指して 松田曜子(長岡技術科学大准教授)
16:20〜16:35 理論-実践の両輪を目指して 瀬谷創(神戸大准教授)
16:35〜16:50 理論-実践の両輪を目指して 若手特命チーム

 16:50〜17:50 パネルディスカッション
パネリスト: 赤松隆(東北大教授)
多々納裕一(京都大教授)
上記プレゼンター17:50〜18:00 閉会の辞 屋井鉄雄(土木計画学研究委員会委員長)

18:20〜 懇親会 @弥生講堂アネックス