Date

2024年3月13日

Venue

新宿区四谷一丁目 公社)土木学会講堂

NO.108 インフラPPP事業における金融の果たす役割


土木計画学セミナー 「インフラPPP事業における金融の果たす役割」

■セミナーの趣旨
我が国において、PFI・PPP 案件では,プロジェクトファイナンス(PF)を供与する金融機関によって民間事業者の事業審査とSPC 財務状況モニタリングが行われ、政府・自治体もそれを活用できることから、事業の安定的な実施に寄与できるとされているものの,我が国では、かかる金融の機能が具体的に有効に作用しているとの報告はほとんど聞かれない。

しかしながら、PFの事前の審査機能を通じて金融機関が齎す価値は、本来的にはこれに留まらない。本セミナーでは、PFを供与する金融機関の事前審査が、事業設計を担う公共主体や事業を実施する民間事業者に対してどのような価値を創造しているのかを改めて考察する。

また、ラオスにおける大型水力発電PPP事業に対するPF融資の経験を通じて、社会厚生的により望ましいファイナンスおよび PPP そのものの設計の在り方について併せて、インフラファイナンス研究小委員会での研究成果を踏まえて考察する。

■主催:土木学会 インフラファイナンス研究小委員会

■後援:一般財団法人海外投融資情報財団

■日時:2024年3月13日(水) 11:00 ~ 14:00(飲食持込可、但しゴミは自身で持ち帰り)

■会場:新宿区四谷一丁目 公社)土木学会講堂

■プログラム:

11:00~11:10      :委員長挨拶 安間匡明(インフラファイナンス研究小委員会委員長)

11:10~12:10    :PFI/PPP事業においてプロジェクトファイナンスが創出する価値 同上

12:10~12:30    :大型ダム事業を取り巻く環境 伊藤晋・新潟県立大学院教授

12:30~12:50     :ラオスナムニアップ1事業の事例 須内康史・双日㈱ワシントン事務所長

12:50~13:05      :コメント1、山林佳弘、㈱ニュージェック代表取締役社長

13:05~13:20      :コメント2、大西正光、京都大学大学院工学研究科 教授

13:20~14:00    :質疑応答

■参加者略歴

安間匡明:世界銀行出向、㈱国際協力銀行取締役、大和証券㈱顧問を経て、現在、一橋大学・福井県立大学の客員教授、PwCサステナビリティ合同会社執行役員常務。専門はインフラ官民連携とサステナビリティ経営。京都大学経済学部卒、LSE大学院Diploma(経済学)修了、東京大学博士(工学)

伊藤晋:国際協力銀行(JBIC)、国際協力機構(JICA)、中央大学等を経て、現在、新潟県立大学大学院国際地域学研究科教授、研究科長。専門は、国際開発政策、開発金融、東南アジア経済。博士(国際開発)。

須内康史:㈱国際協力銀行ワシントン事務所首席駐在員、管理部長、双日㈱インフラヘルスケア本部長補佐を経て双日米国会社ワシントン支店長(現任)、埼玉大学博士(経済学)

山林佳弘:1985年東京大学工学部土木工学科卒業、関西電力㈱入社、ラオス・ナムニアップ1発電会社社長、理事国際事業本部副事業本部長国際開発部門統括、㈱ニュージェック常務執行役員・技術本部副本部長を経て、2023年3月同社代表取締役社長

大西正光:京都大学大学院工学研究科都市社会工学専攻助教、京都大学防災研究所巨大災害研究センター准教授を経て、現在、京都大学大学院工学研究科都市社会工学専攻教授。専門は土木計画学、建設マネジメント、リスクガバナンス。京都大学博士(工学)

 

■参加費:無料

■方式:現地参加及びzoomの参加が可能です

■CPD あり