人口減少下における中心市街地の将来ビジョンに関する研究小委員会
■小委員長
青木俊明 東北大学
■活動期間
2026年6月~2029年6月
■活動趣旨
【設立趣旨】
日本では,急速な人口減少と高齢化の進展という構造的転換のもと,高度経済成長期に形成・発展してきた多くの中心市街地が,施設・インフラの更新期を迎えている.同時に,インターネットの普及およびデジタル技術の高度化は,コミュニケーション様式や購買行動をはじめとする人々の日常生活を大きく変容させ,都市空間の利用構造そのものに影響を及ぼしている.
こうした社会経済的・技術的変化と都市基盤の物理的更新が交錯するなかで,中心市街地の機能や役割は大きく揺らいでいる.とりわけ地方都市においては,商業機能の衰退に伴い,いわゆる「シャッタータウン」と化した地区も少なくない.適切な再編戦略を欠けば,中心市街地の空洞化さらには実質的消滅さえ現実的な懸念となり得る状況にある.
したがって,人口減少時代における中心市街地の将来像を構想することは,都市政策上の喫緊の課題であるのみならず,都市の持続可能性や地域社会の質を問い直す根源的な研究課題でもある.
本研究小委員会は,こうした問題意識のもと,人口減少社会において中心市街地が果たすべき役割および提供すべき機能を多角的に検討する.理論的検討と実証的研究を架橋しつつ,中心市街地研究の深化と活性化を図るとともに,各都市の特性に即した持続可能な中心市街地像を提示することを目的とする.換言すれば,当委員会は「『いま中心市街地で何が起きているのか?それはどのように整理できるのか?今後,どのような中心市街地像を目指すべきか?』という問いに対して,回答を模索する場」を設け,一定の回答を得ることを目指す.
【研究内容】
本研究小委員会では,大きな環境変化を迎えている中心市街地の再定義を試みるため,ウォーカビリティ,景観,空間デザイン,回遊行動,商業立地,交流活動,well-being,都市の自立性など,多様な観点から総合的な検討を行う.具体的には,以下の課題に焦点を当てる.
1)中心市街地訪問者の行動変容の把握
人口減少,高齢化,デジタル化の進展等を受け,中心市街地訪問者の行動も変化していることが予想される.そのため,彼らの消費行動や回遊行動等の実態や変化を把握する.
2)中心市街地における空間変容の変遷の把握
訪問者の行動変化を受け,中心市街地の機能や空間構造も変化してきている.そこで,それらの変化を把握するとともに,それらに影響を及ぼしている社会経済要因や制度的要因を検討する.
3)人口減少下の中心市街地に求められる機能の検討
人々の行動変容と中心市街地の空間変容に関する研究結果に基づき,中心市街地が向かっている方向を整理する.その際,都市特性によって方向が異なる可能性があることから,都市特性の影響についても考慮する.さらに,都市特性を踏まえた上で,中心市街地が目指すべき方向についても検討する.
各委員が行っている研究や実務経験を通じて,本委員会では中心市街地に関する議論を深め,人口減少や高齢化,技術革新が進む新たな時代における中心市街地のあり方を提案することを目指す.
<小委員長>
青木俊明 東北大学
<副小委員長>
杉木直 豊橋科学技術大学
鈴木温 名城大学
中村一樹 名城大学
<幹事>
氏原岳人 岡山大学
大庭哲治 京都大学
高森秀司 八千代エンジニヤリング株式会社
<顧問>
谷口守 筑波大学
Coming soon.
特になし