ヒヤリハット情報を活用した歩行者・自転車の交通安全管理の実践に関する研究小委員会


■小委員長

加藤秀樹 公益財団法人豊田都市交通研究所 研究部 主幹研究員

■活動期間

2025年11月~2028年11月

■活動趣旨

「設立趣旨」

わが国の交通事故死者数は、これまでの様々な取組みにより過去最悪を記録した昭和45 年から大幅に削減されてきたものの、依然として多くの方々が交通事故により命を落としている状況にある。

交通事故のさらなる削減に向けて、これまで検討材料として中心的な役割を担ってきた交通事故データに加えて、歩行者やドライバーの危険体験、さらには、自動車のセンサ・防犯カメラ等が感知した危険挙動といった「ヒヤリハット情報」なども活用した交通安全管理の取組みが始まっている。特に、歩行者や自転車に関連する事故については、同じ地点で起こることが稀であるため、新たな情報源として、事故の背後にある多くのヒヤリハット情報を収集し活用することが期待されている。

しかし、ヒヤリハット情報から客観的かつ定量的な指標を得て実際の交通安全管理に結びつける方法論は未だ確立途上であり、学術的な裏付けと実践知の統合が求められている。

そこで、本小員会では、広くメンバーを募集し、ヒヤリハット情報の活用に取り組む自治体・団体と連携を取りながら、歩行者・自転車の交通安全管理の実践に資するヒヤリハット情報の収集・分析・活用の方法について、学術的な観点から高度化を推進していく。これにより、従来の事故データ分析を補完・発展させる新たな交通安全管理の枠組みの構築を目指す。

 

「研究内容」

ヒヤリハット情報の種類は限定せず、参画委員の研究分野や技術的関心に応じて、車両プローブデータ、監視カメラ映像の画像解析による情報などにも柔軟に対象を拡張していく。当初の計画としては、自治体・団体等の協力を得て、Webアンケート形式で収集した歩行者やドライバー等の立場でヒトが体験したヒヤリハットデータを対象とする。以下の二つの柱を中心に、具体的な研究テーマとして次のことが考えられる。

(1)ヒヤリハット情報収集の高度化

・信頼性を担保した調査手法の構築:広域的な網羅性を確保し、多数の回答を得ながらプライバシーに配慮しつつ、異常値検出などのスクリーニング手法を備えたアンケート実施スキームを設計する。

・参加者特性に応じた入力支援機能の開発:小学校高学年などを対象に、状況を直感的に回答できる対話型インターフェースを検討・開発し、入力負担の軽減を図る。

(2)ヒヤリハット情報分析・活用の高度化

・危険要因の分析:収集したヒヤリハット情報を環境要因などと組み合わせてモデル化し、背後にある危険要因とその構造を明らかにする。

・確率論的リスク評価手法の確立:1件のヒヤリハット体験が重篤事故に至る確率をハザード値として定義し、詳細状況や地域特性を反映したロバストな算定方法を開発する。

・主観・客観データの統合による優先順位付け:ヒヤリハットに基づく潜在的危険地点と、実際の事故発生地点を統合し、行政による合理的な対策優先順位付け手法を検討する。

・成果の可視化と社会実装:ヒヤリハット体験をマップ化するだけでなく、VRによる再現映像や疑似体験を活用した交通安全教育・啓発ツールとしての展開を検討する。

<小委員長>

加藤秀樹(公益財団法人豊田都市交通研究所)

<幹事長>

松尾幸二郎(豊橋技術科学大学)

<幹事>

鈴木雄(北海道大学)

寺奥淳(株式会社建設技術研究所)

加藤史子(株式会社建設技術研究所)

<委員>※参加登録順

樋口恵一(大同大学)

吉城秀治(熊本大学)

海野遥香(茨木大学)

鈴木春菜(山口大学)

兵頭知(徳島大学)

松本修一(文教大学)

三古展弘 (神戸大学大学院)

宮内弘太(一般財団法人計量計画研究所)

三浦詩乃(中央大学)

絹田裕一(一般財団法人計量計画研究所)

宮崎耕輔(香川高等専門学校)

大澤脩司(公益財団法人豊田都市交通研究所)

村上滉一(公益財団法人豊田都市交通研究所)

山岸未沙子(公益財団法人豊田都市交通研究所)

鈴木渉(公益財団法人豊田都市交通研究所 )

宮﨑耕平(株式会社オリエンタルコンサルタンツ)

松井祐樹(株式会社オリエンタルコンサルタンツ)

小路泰広(NPO法人自転車活用推進研究会

味戸正徳(東京理科大学)

<オブザーバー>

大橋幸子(国土交通省国土技術政策総合研究所)

(2026/4/1時点)

Coming soon.

特になし