社会課題解決のためのゲーミフィケーション活用研究小委員会


■小委員長
倉内 文孝(岐阜大学)

■活動期間
2023年6月~2026年5月

■活動趣旨
近年,ゲームの要素をゲーム以外の文脈で活用すること,すなわちゲーミフィケーションが注目されている.土木計画学の領域で考えると,ゲーム要素をうまく活用することによって,社会的に望ましい行動を促進させ,社会課題を解決することへの活用が期待される.我が国では教育分野を中心に研究が行われているが,社会課題解決に関する実装研究はあまり活発ではない.ポイントやランキングなどのゲーム要素を取り入れさえすればゲーミフィケーションであるといった認識も多く,ゲーミフィケーションの定義や要件,デザイン手法などに関して共通の認識を持てているとはいいがたい.また,ゲームの特徴である「参加者や企画者が楽しむ姿」が,政策として真摯に取り組むべき行政やコンサルタント関係者にとってふさわしい振る舞いとはいえない印象をもたらす可能性があり施策が進んでいないとも考えられる.いずれにせよ,社会課題対応の新しい選択肢としての新鮮味だけではなく,必要な労力と効果を冷静に見極めその導入価値を評価する段階に来ている.

本研究小委員会では,ゲーミフィケーションに関する様々な先行研究や先行事例をレビューし,ゲーミフィケーションの定義,ゲームのデザイン手法,ゲーミフィケーション手法の評価方法などを整理するとともに,ゲーミフィケーションのもたらす効果について共通認識を持つことを目的とする.さらに,土木分野で既に活用されているゲーム活用事例の再評価や,社会実装時の注意点などを基に,社会課題解決に対してより効果的なゲーミフィケーションデザインのあり方に関する指針をとりまとめることをめざす.

小委員長       倉内 文孝      岐阜大学工学部社会基盤工学科
副小委員長    東 善朗        (一社)Do It Yourself / 岐阜大学工学部社会基盤工学科
幹事長          中村 俊之       岐阜大学工学部社会基盤工学科
委員              髙木 朗義      岐阜大学社会システム経営学環
委員              宇野 伸宏      京都大学大学院工学研究科
委員              松村 暢彦      愛媛大学社会共創学部
委員              清水 哲夫      東京都立大学都市環境学部
委員              円山 琢也      熊本大学大学院先端科学研究部
委員              上善 恒雄      大阪電気通信大学総合情報学部
委員              田中 尚人      熊本大学大学院先端科学研究部
委員              楽 奕平         芝浦工業大学工学部
委員              木村 優介      大阪工業大学工学部
委員              西田 純二     (株)社会システム総合研究所 / 京都大学経営管理大学院

Coming soon.

特になし