災害発生後の調査に関する注意

災害時の情報は以降の災害発生での被害拡大を防止するために重要な資料であることから、災害発生直後に被災地に調査へ赴く研究者は多くいらっしゃるかと思います。現地調査では、現地の行政担当者等のカウンターパートへのヒアリングや実地調査などで協力をお願いするケースも少なくないかと思います。
しかしながら、多数の研究者が個別に調査のために現地のカウンターパートの貴重な時間を割かせれば、復旧や復興事業の遅れを招きかねません。実際に過去の災害被災地でも研究者に対して不信感をもつ行政担当者等も少なくありません。災害時の現地調査等につきましては、現地カウンターパートの負担に十分な配慮をお願いします。

例えば、取得したい情報が時間経過により散逸しにくいものは、災害後適当な時間が経過してから調査する、あるいは自身で取得可能な情報は現地カウンターパートが介入しない調査方法を検討する、同じカウンターパートへの類似のヒアリング調査等を避けるよう研究者間で調整するなどの方法が考えられます。

災害に係る研究者の品位の維持、なにより被災地の復旧を妨げないためにどうかご協力をお願いいたします。

災害関連調査情報

災害時における土木計画学研究委員会に関連する調査・対応関係の情報を随時掲載します。
本ページについてはbousai@jsce.or.jpにお問い合わせをお願いいたします。