航空交通システム研究小委員会


■小委員長
平田輝満(茨城大),又吉直樹(JAXA)

■活動期間
H29.6-H32.5

■活動趣旨

設立趣旨:
より安全で効率的な航空機の運航や空港の運用に関する取り組みは航空サービスの向上や気候変動・騒音などの環境影響の軽減に対して今後も継続的に必要となるが,近年の航空管制や運航の技術革新により,従来とは異なる新たな運用コンセプトが世界で検討・実行されつつある.我が国においても2010年に将来の航空交通システムに関する長期ビジョン(CARATS)を策定し,世界の動向を見ながら着実に航空交通システムの改変を進めている.また,それを支える産官学の連携強化・研究の裾野拡大を目的に航空機の飛行軌跡データ(CARATS OPEN DATA)の公開がなされ,土木・交通・航空工学などの分野においても,航空管制・航空交通管理に関する新たな研究が進展を見せている.他にも民間のWEBサービスなどで航空機の運航関連データや気象データの公開もなされており,今後,様々なデータを活用した研究開発やサービス開発が進展する可能性も高い.このような背景のもと,土木学会土木計画学研究委員会にH26からH29まで航空交通データ活用研究会(WS)(代表:屋井鉄雄東工大教授)を設置し,将来の航空交通システムに関する勉強会や研究会を開催し,公開された飛行軌跡データの活用方法,その他のデータとの統合利用,新たな航空交通システムの設計・運用手法への適用に関して検討を進めてきた.最後に開催したワンデイセミナーでは,土木計画分野に加え,航空宇宙学会との共催により航空工学分野の研究成果紹介も行いながら,航空関連企業や行政機関など,幅広い分野からの参加があり,終了後のアンケートにおいても,多様な分野・組織が関わる航空交通システムに関して分野を超えた交流・意見交換・研究活動の促進が可能な場や,紹介された個別研究テーマごとに掘り下げて議論する場への期待が多かった.
 
研究内容:
以上を背景に,本研究小委員会は,「土木計画学研究委員会」と「航空宇宙学会航空交通管理部門」の連携により組織し,両学会でのこれまでの知見を共有,意見交換を行いながら,これからの空港と航空交通システムに関する新たな運用方法,評価手法,分析技術の開発を行うことを目的とする.併せて,前身の研究会において議論を行ってきた航空交通関連データの整備・活用方法も継続して議論を行う.具体的なテーマとしては,空域設計の最適化と管制負荷,航空管制指示モデリング,次世代運航技術を活用した軌道最適化,滑走路処理の高度化,航空機遅延の予測,気象状態予測の高度化と運航安全性・効率性の向上,環境影響(騒音・CO2)と空港計画,などを設定し,テーマごとの研究会・セミナーの開催および,横断的なセミナーの開催を行う.
 
■関連ホームページ:
*日本航空宇宙学会・航空交通管理部門
*国土交通省:将来の航空交通システムに関する推進協議会(CARATS)
*CARATS OPEN DATA(2016年度版):航空軌跡の公開データ
*CARATS OPEN DATA(2015年度版):航空軌跡の公開データ
*CARATS OPEN DATA(2013,2014年度版):航空軌跡の公開データ
 *CARATS OPEN DATA(2012年度版):航空軌跡の公開データ
委員長(土木計画学委員会):平田輝満(茨城大学・准教授)
委員長(航空宇宙学会):又吉直樹(宇宙航空研究開発機構・日本航空宇宙学会航空交通管理部門委員長)
委員:アンドレエバ森 アドリアナ(JAXA航空技術部門)
委員:石倉智樹(首都大学東京・准教授)
委員:井上亮(東北大学・准教授)
委員:往谷康弘(国土交通省航空局交通管制部管制技術課航行支援技術高度化企画室・航空管制技術調査官)
委員:清水吾妻介(清水技術士事務所)
委員:高田和幸(東京電機大学・教授)
委員:高田裕之(国土交通省航空局交通管制部交通管制企画課・航空管制調査官)
委員:武市昇(首都大学東京・准教授)
委員:轟智幸(日本大学・教授)
委員:中西航(東京工業大学・特任助教)
委員:花岡伸也(東京工業大学・准教授)
委員:原田明徳(高知工科大学)
委員:福島幸子(電子航法研究所)
委員:福田大輔(東京工業大学・准教授)
委員:松野賀宣(JAXA航空技術部門)
委員:室町泰徳(東京工業大学・准教授)
委員:柳沼秀樹(東京理科大学・講師)
委員:山田泉(電子航法研究所)
顧問:屋井鉄雄(東京工業大学・教授)
 
*常時,委員を公募しております.ご希望お問い合わせは平田(terumitsu.hirata.a[at]vc.ibaraki.ac.jp)
までご連絡ください.

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特になし